「椎間板ヘルニア」は
腰痛の原因の1つです
腰痛の原因の1つである椎間板ヘルニアは、
椎間板の組織が飛び出してしまった状態
のことを指します。
飛び出した組織が周囲の神経を圧迫することで
腰の痛みや下肢のしびれ、排尿障害など
さまざまな症状をもたらします。
ここでは、椎間板ヘルニアの原因やチェック方法、
対処法について詳しくご紹介します。
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目次
椎間板ヘルニアでよくあるお悩み
- 足がしびれて長い距離を歩けない
- 腰が痛くてまっすぐ立てない
- 足のしびれや尿漏れに悩まされている
- 前屈しようとするとひどく腰が痛む
椎間板ヘルニアとは
つらい腰痛や下肢のしびれ。
その原因は背骨に潜んでいる可能性があります。
腰痛は高齢の方に多い印象がありますが、椎間板ヘルニアは若年の方にも起こることがあります。
重症化すると歩行障害や排尿障害を招く可能性もあり、注意が必要です。
椎間板の構造
椎間板は背骨を構成する組織の一部です。
背骨は「椎骨」とよばれる骨がブロックのように積み重なって構成されています。
その椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている組織が椎間板です。
椎間板は柔らかいゲルのような「髄核」とその髄核をカバーのように覆う線維輪とよばれる硬い組織でできています。
椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアは椎間板が本来の位置からずれ椎間板の一部が飛び出し、周囲の神経を圧迫している状態を指します。
髄核をカバーのように覆う線維輪は後方が脆くなっているため、負荷などが加わると線維輪の後方から髄核が飛び出し、神経の通り道である脊柱管を圧迫してしまいます。
椎間板ヘルニアの原因
●不良姿勢
立っているときよりも座っているときの姿勢の方が椎間板にかかる負担が大きいといわれています。
そのため、デスクワークなどで姿勢が悪いまま長時間座りっぱなしでいると、椎間板にストレスがかかり、椎間板ヘルニアを起こしやすくなります。
●首や腰へのストレス
椎間板は腰を曲げたり捻ったりする動作に弱いといわれています。
そのため、野球やテニス、ゴルフなど身体を捻る動きをともなうスポーツを繰り返すことで身体にストレスが加わり、発症することがあります。
●椎間板の老化
歳を重ねるにつれて線維輪の老化が進み、亀裂が入りやすくなります。
線維輪の老化は成長期を過ぎたあたりからはじまるといわれているため、高齢の方だけでなく若年の方でも発症する可能性があります。
椎間板ヘルニアの症状
●腰痛
若年の方は腰痛など脊椎に現れる症状が強い傾向にあります。
痛みから姿勢が乱れたり、前屈が難しくなったりします。
●下肢の痛み
中年の方は下肢の痛みやしびれなど下肢にみられる症状が強い傾向にあります。
神経の圧迫が強くなるほど痛みやしびれが強まり、筋力の低下や知覚障害が出現するといわれています。
●排尿障害
馬尾神経という神経の束が圧迫されると、尿漏れや頻尿などの排尿障害が現れることがあります。
椎間板ヘルニアのチェック方法
背骨はいくつもの椎骨が連なって構成されています。
どの椎骨に付随する椎間板にヘルニアが生じているのか確かめる方法として、神経刺激症状の誘発テストというものがあります。
●下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)
足を伸ばした状態で上に持ち上げたとき、太ももやふくらはぎ、すねの外側に痛みが出るかを確認します。
この部分に痛みがみられた場合、椎間板にヘルニアが起こっている可能性が高くなります。
●大腿神経伸展テスト(FNSテスト)
うつ伏せで寝て膝を曲げ、太ももを背中側に引き寄せたときに太ももの付け根や前側、すねの内側などに痛みが出るかを確認します。
この部分に痛みがみられた場合、椎間板でヘルニアが起こっている可能性があります。
椎間板ヘルニアとの向き合い方
椎間板ヘルニアは、一般的には手術をともなわない保存療法で様子をみます。
保存療法はさまざまな種類があり、その効果は人によって異なります。
代表的な保存療法をご紹介していますので、椎間板ヘルニアに悩まされている方は一度試してみましょう。
椎間板ヘルニアの対処法
●保存療法
・コルセットの装着
コルセットによって背骨の可動域を制限することで、ヘルニアが悪化しやすい姿勢になることを抑制します。
・薬物療法
薬剤によって炎症を抑えたり神経の働きを改善したりすることで痛みやしびれの緩和を図ります。
・牽引療法
牽引装具を使用し、腰をゆっくりと引っ張ります。
そうすることで骨の間隔が広がり、神経根や椎間板の圧迫が解消され、痛みの緩和が期待できます。
また、椎間板の血行不良や筋肉のこりの緩和にも作用するといわれています。
・体操療法
椎間板ヘルニアの痛みから身体を動かさないでいると筋力や柔軟性が衰え、別のケガや病気を発症する可能性が高まります。
軽いストレッチや体操によって筋力や柔軟性の向上を図り、二次災害を予防します。
・安静にする
動けないような激しい痛みの場合は安静にして様子をみましょう。
膝と股関節を少し曲げた姿勢を取ると痛みを感じにくいといわれています。
しかし、軽い痛みの場合は、適度に動いて腰や足の筋力を維持しましょう。
●手術療法
保存療法でも改善がみられない場合、飛び出した髄核を取り除く経皮髄核摘出術やレーザーによって椎間板内の圧力を晴らす椎間板蒸散法などの手術が必要になることがあります。
椎間板ヘルニアの予防法
●正しい姿勢の維持
パソコンやスマホを使う姿勢が悪いと腰に負担がかかり、ヘルニアのリスクが高まります。
長時間同じ姿勢を取ることは避け、適度に休憩を挟むようにしましょう。
●体重をコントロールする
体重が増えすぎると腰に負担がかかり、椎間板ヘルニアが起こりやすくなります。
食生活が乱れているという方は栄養バランスを意識した食事を心がけましょう。
しかし、異常な食事制限は筋肉量を減少させ、代謝を落としてしまうため、痩せにくくなる原因となります。
1日の必要摂取カロリーを意識しながら食事を取りましょう。
また、体重をコントロールするためには、食生活だけでなく、運動も大切です。
筋力をつけ、腰への負担を軽くしましょう。
●ストレッチを継続する
椎間板ヘルニアを防ぐには、腰への負担を減らすだけでなく、負荷に耐えられるよう柔軟性を維持することが大切だといわれています。
毎日お風呂上がりなどにストレッチを行う習慣を付けると、少しずつ身体の柔軟性を高めることができます。
●適度な運動を行う
無理のない運動を続けて筋力を保つことが椎間板ヘルニアの予防につながります。
ウォーキングやスイミングなどが適度な負荷で続けやすい運動だといわれています。
武蔵新城ビオス整骨院
【椎間板ヘルニア】
に対するアプローチ方法
「椎間板ヘルニア」は背骨の骨と骨との間にある椎間板という軟骨が損傷することにより髄核が出てしまい近くにある神経を圧迫する病気です。
当院では、椎間板ヘルニアによる症状にお悩みの患者様に対して、ハイボルト療法や骨盤矯正、鍼灸で筋肉の状態の改善を目指していきます。
著者 Writer
- アキヤマ ハヤト
秋山 隼斗 - 出身:神奈川県
横浜医療専門学校卒業。
神奈川県横須賀市で育ち、小・中・高とサッカーをしていました。
サッカーでケガをしてサポートして下さった方をみて、自分も同じように身体で困っている方を助けたい気持ちでこの職業に就きました。
一日でも多く楽しい生活が出来るよう
全力で対応します。
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