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オスグッド・
成長痛

成長期にやってくる膝の痛みの原因とは?

成長期のお子様が訴える足の痛みは成長痛だけではありません。

「オスグッド病」は成長痛と間違われやすい膝の病気です。

おもにスポーツによる脚のオーバーユースが原因だといわれており、
成長期特有の身体のつくりがオスグッド病を誘発しているといわれています。

一方、成長痛は原因が明らかになっておらず、
筋肉疲労精神的ストレスが影響していると考えられています。

ここでは、オスグッド病と成長痛の症状や対処法について詳しくご紹介してきます。

目次

オスグッド・成長痛でよくあるお悩み

  • 膝が突出して腫れている
  • 夕方になると子どもが足を抱えて泣き出す
  • 痛くて膝を動かせない
  • 足が痛くてボールをうまく蹴られない

オスグッド病と成長痛はどう違う?

オスグッド病と成長痛を比べてみると、さまざまな違いがみられます。
オスグッド病はスポーツ障害の1つで、特に膝関節への負担が大きいスポーツをしているときに多くみられます。

一方、成長痛は夕方ごろから朝方ごろに痛みを訴えることが特徴で、はっきりとした原因は分からないといわれています。
しかし、成長痛だと思っていた症状が骨端軟骨障害という病気の可能性もありますので、お子様が訴える足の痛みには注意が必要です。

オスグッド病とは

●症状

オスグッド病は膝の皿の下にある脛骨粗面という骨が突出し、痛みを感じる病気です。
熱感腫れなどをともなうことがあります。
オスグッド病の正式名称は「オスグッド・シュラッター病」といい、この症例を発見したアメリカの整形外科医オスグッド氏とスイスの外科医シュラッター氏の名前が由来しています。

●原因

・オーバーユース

太ももにある大腿四頭筋は、膝の曲げ伸ばしをする際に欠かせない筋肉です。
オスグッド病は、大腿四頭筋のオーバーユースや柔軟性の低下をきっかけに発症することが多いといわれています。
特にサッカーやバレーなど膝への負担が大きいスポーツでみられます。

・骨の急激な成長

オスグッド病は成長期のお子様に多くみられます。
成長期の身体は、筋肉や腱の成長よりも骨が急激に成長し、骨は発達しているのにもかかわらず筋肉や腱は未熟であるためアンバランスな構造となっています。
その状態で無理な負荷が加わることで未熟な筋や腱が損傷し、オスグッド病を発症するといわれています。

・甘いものの食べ過ぎ

糖分を摂取しすぎると内臓の働きが弱まり、代謝が落ちやすくなります。
代謝が落ちると筋肉が硬くなるため、オスグッド病を発症しやすくなるといわれています。

●成長痛との違い

成長痛は成長期に感じる一時的な痛みのため、放置していても自然に治ることが多いといわれています。
腫れなどの見た目の変化はみられず、メカニズムは解明されていません。

一方、オスグッド病はスポーツ障害の一種で、脛骨粗面が突出するという特徴的な症状があります。
また、進行性の病気ですので、無理に運動を続けると成長期が終わってからも膝に後遺症が残る恐れがあります。

成長痛とは

●症状

成長痛は成長期のお子様が訴える原因不明の痛みのことを指します。
おもに脚に痛みを感じるといわれています。
夕方ごろから朝方ごろに痛みを訴えることが特徴です。
痛みが現れる部位は日によって異なり、腰や太もも、ふくらはぎ、足首などさまざまです。
数ヶ月から数年にわたって症状が続くことがあります。

●原因

成長痛の原因は明らかになっていません。
医療機関で検査をしても異常がみられないため、骨の成長とは関係がないと考えられています。
夕方になると痛みを訴えることから、日中の活動で生じた筋肉の疲労精神的なストレスが影響しているという説が有力視されています。

また、痛みに対する感受性が高い体質であることも要因の1つだと考えられています。

●成長痛の注意点

成長痛は「骨端軟骨障害」を分かりやすく説明するときに使われることがあります。
骨端軟骨障害とは、骨の端に痛みが生じる症状のことを指します。
成長軟骨骨膜などに強い力が加わることが原因となります。

また、オスグッド病は成長痛と勘違いされやすい病気です。
特にお子様がスポーツをしている方は、オスグッド病と成長痛の違いについて理解しておくことが大切です。
放置しておくと症状が悪化する可能性があります。
お子さまが毎日のように痛みを訴える場合は一度医療機関で検査してもらいましょう。

オスグッド病・成長痛の予防法

オスグッド病は進行性の病気です。放置したまま運動を続けているとますます痛みが強くなります。
そうならないためにも、正しく対処しましょう。
スポーツをしている方はしばらく休養を取ることも大切です。
遊びたい時期のお子様にとって運動を禁止されることはストレスになります。
未然にオスグット病を防ぐ予防に力を入れましょう。

また、原因不明の成長痛ですが、筋肉疲労精神的ストレスが要因の1つだといわれています。
お子様に寄り添い、優しく見守りましょう。

オスグッド病の対処法

●患部を安静にする

オスグッド病を発症しているのにもかかわらず無理に脚を動かすと骨端軟骨の剥離が進み、手術の可能性が高まります。
痛みが改善されるまでは患部の安静を心がけましょう。

オスグッド病は発症後3~6ヵ月程度は症状が強く現れるといわれており、この期間に無理な運動をすると症状が進行してしまう場合があります。
スポーツをしているお子様はトレーナーやコーチと相談し、しばらく練習をお休みしましょう。

●オスグッドバンドを使用する

オスグッドバンドは膝サポーターの一種です。
膝蓋骨を下から持ち上げることで脛骨粗面の負荷を軽減し、オスグッドの進行を予防します。

成長痛の対処法

●足をさする

痛みがある部分を優しくさすってあげることで、精神的なストレスが和らぎ、痛みが軽減するといわれています。

●温める

成長痛は筋肉の疲れが原因の可能性があります。
湯船に浸かって身体を温めることで疲労が取れやすくなります。
また、おもちゃで遊びながら入浴することでお子様が気分転換でき、精神的なストレスも和らぎやすくなると考えられています。

●湿布を貼る

温湿布を貼ることで筋肉疲労の緩和が期待できます。
市販の湿布は年齢制限が設けられていることもありますので、注意書きを確認した上で使用しましょう。
また、お子さまの皮膚は敏感ですので、かぶれていないか定期的に確認が必要です。

オスグッド病の予防法

●ストレッチ

オスグッド病を予防するためには、太ももの大腿四頭筋の柔軟性を保つことが大切だといわれています。
練習前には太ももの筋肉をほぐすストレッチを取り入れましょう。

●練習メニューを見直す

オスグッドは膝のオーバーユースが原因の1つです。
練習メニューはお子様の成長身体の状態に合わせて調節する必要があります。
お子様が足に違和感を覚えている場合はトレーナーやコーチと相談し、練習メニューを減らすようにしましょう。

また、毎日練習を続けていると少しずつ膝にダメージが蓄積されます。週に1回は休養日を設け、身体を休ませるようにしましょう。

●物理療法を行う

超音波低周波療法などで痛みのある部分の血行を促進することで発痛物質が血液に流れ、痛みの軽減につながるといわれています。
また、電気刺激によって痛みを伝達する神経の働きを抑制する効果も期待できます。

成長痛の予防法

成長痛は原因がはっきりとしないことが多いため、予防することは難しいです。
しかし、ストレスにより生じることがあるといわれています。

ご家庭でのスキンシップを取り、精神的なストレスを取り除いてあげることが大切です。

武蔵新城ビオス整骨院【オスグッド・成長痛】に対するアプローチ方法

お子さまが膝に痛みを訴えたときには、痛みの根本的な原因を解決する必要があります。
痛みの原因は、膝の下の痛い部分ではなく、骨を引っ張っている太腿の筋肉の張り・硬さにあります。

オスグッド病は、膝の筋繊維が収縮して緊張した状態になっているので、血行が悪くなり痛みが生じているのです。
この緊張を解いて、痛みがない状態が自分にとっての当たり前にしていくことで痛みが解消が期待できます。

手技療法(マッサージやストレッチ)で原因となる筋肉の緊張を緩めていきます。
他にも鍼灸なども筋肉を緩めるのに効果的です。

また、痛みが強い場合は、超音波療法や、ハイボルト療法などを併用するのもおすすめです。

現在やっている部活動やスポーツをできるだけ休まないように、その中で1日でも早くオスグッドの痛みを改善させていくために、オスグッドの根本的な原因を解決していきましょう。
膝の使い方、筋肉のストレッチの方法、日常生活で気をつけることなども、指導・サポートしていきます。

著者 Writer

著者画像
アキヤマ ハヤト
秋山 隼斗
出身:神奈川県 
横浜医療専門学校卒業。

神奈川県横須賀市で育ち、小・中・高とサッカーをしていました。
サッカーでケガをしてサポートして下さった方をみて、自分も同じように身体で困っている方を助けたい気持ちでこの職業に就きました。


一日でも多く楽しい生活が出来るよう
全力で対応します。

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