その肩の痛み、
「胸郭出口症候群」かもしれません
肩の痛みというと、肩こりや四十肩・五十肩を
思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、肩の痛みは肩こりや四十肩・五十肩
だけによるものだけではありません。
血管や神経の通り道が圧迫される
「胸郭出口症候群」も肩の痛みをもたらします。
胸郭出口症候群は、なで肩の女性に多い症状です。
あまり耳馴染みのない病名ですが、
日常生活の何気ない動作が引き金となって
発生することが多いです。
ここでは、胸郭出口症候群の原因や症状、
対処法について詳しくご紹介していきます。
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目次
胸郭出口症候群でよくあるお悩み
- 手での血色が悪く血の気が感じられない
- 手がしびれてうまくつり革に掴まれない
- ワイシャツのボタンを
うまく留めることができない - 肩から腕にかけてうずくような
痛みを感じる
なで肩の女性に多い
「胸郭出口症候群」とは
原因不明の腕のしびれや肩の痛み。
もしかすると「胸郭出口症候群」のせいかもしれません。
胸郭出口症候群はなで肩の女性や、手を上げる動作が多い方、重いものを持ち運ぶ方などに多くみられる症状です。
胸郭出口症候群の原因
胸郭出口とは、首と胸の間にある通路のことで、おもに多くの血管や神経がここを通って腕に抜けます。
胸郭出口症候群は、何らかの原因により血管や神経の通り道である「胸郭出口」が圧迫されることで、痛みやしびれ、冷え、感覚異常などが発生する症状を指します。
先天的に血管や神経のトンネルが狭いため発生してしまう場合もありますが、「猫背」などの不良姿勢、手を上げる動作を多くすることで首や肩、胸の筋肉などに圧迫され発生する場合があります。
胸郭出口症候群の種類
胸郭出口症候群は圧迫が起こっている場所によって4つのタイプに分類することができます。
●斜角筋症候群
首と肋骨にかけて存在している前斜角筋と中斜角筋の間にある神経叢(しんけいそう)や鎖骨下動脈が圧迫されているタイプです。
手を挙げる動作を行うと神経の通り道が狭くなり、症状が現れるといわれています。
●肋鎖症候群
肋骨と鎖骨の間にある肋鎖間隙(ろくさかんげき)という隙間が狭まり、神経や血管が圧迫されているタイプです。
なで肩の方に多くみられます。
●小胸筋症候群(過外転症候群)
鎖骨の下から肋骨にある筋肉、小胸筋の下部にある神経や血管が圧迫されるタイプです。
胸を張るための筋肉、菱形筋が弱っている方やデスクワークが多い方などが発症しやすいといわれています。
※胸筋症候群は、腕を外転させるときに神経や血管が圧迫されることから「過外転症候群」とも呼ばれています。
●頚肋症候群
本来存在しない肋骨状の骨が変異して神経や血管を圧迫するタイプです。
生まれつきの骨の変形により発生する胸郭出口症候群の中では少ないタイプです。
胸郭出口症候群のおもな症状
●痛み
腕を挙げたときに肩や腕の痛みやしびれが生じます。
また、うずくような痛みや電気が流れたようなピリピリ感を覚えることもあります。
●手指の運動障害
神経が圧迫されることで、感覚障害や手の握力の低下、細かい作業が行えなくなるなどといった運動障害が現れます。
また、運動障害が起こると手の筋肉が萎縮し、手の甲の間がへこんだり、小指の小指球筋が痩せたりと手の形が変わってしまうこともあります。
●鎖骨下動脈・静脈の圧迫
鎖骨下動脈が圧迫されると上肢への血行が悪くなります。
すると腕が白っぽくなり、慢性的な痛みを感じます。
手先に冷えを感じることもあります。
また、静脈が圧迫されると手や腕から心臓に戻る血液の流れが悪くなり、酸素が不足することで肌が青紫色に変色したようにみえます。
余計な水分や老廃物が流れず、手がむくむこともあります。
胸郭出口症候群のチェック方法
次の3つの検査は胸郭出口症候群の代表的な検査として知られています。
●アドソンテスト
斜角筋症候群のチェックで行われる検査方法です。
鎖骨下動脈の圧迫が誘発される姿勢を取り、手の脈の変化を確認します。
●ライトテスト
小胸筋症候群のチェックで行われる検査方法です。
神経や血管が圧迫されやすい両手を挙げた姿勢を取り、手の脈の変化を確認します。
●エデンテスト
肋鎖症候群のチェックで行われる検査方法です。
両肩を後ろ斜め下方向に引っ張った状態で腕の脈の変化を確認します。
胸郭出口症候群との付き合い方
胸郭出口症候群は、日常的な身体の使い方で悪化してしまう場合もあります。
胸郭出口症候群の症状で悩まされている方は血管や神経が圧迫されにくい動きや姿勢を意識することが大切です。
筋力が不足しているという方は肩まわりの筋肉を鍛えておきましょう。
胸郭出口症候群の対処法
●首まわりの筋肉を温める
胸郭出口症候群は筋肉の張りによって引き起こされる場合もあります。
首まわりの筋肉を温め、筋肉の緊張をほぐしてみましょう。
特に入浴は全身の筋肉を効率よく温めることができます。
40℃程度のお湯に15分程度肩までじっくりと浸かりましょう。
●重いものを持つことを避ける
腕を挙げる動作や物を持ち上げる動作は血管や神経の通り道を狭めてしまう原因となります。
胸郭出口症候群が改善するまでは運動や仕事、スポーツなどは避けるように意識しましょう。
また、リュックサックで重いものを背負うことも控えるとよいでしょう。
●姿勢を矯正する
姿勢の悪さから神経や血管が圧迫されている場合、正しい姿勢を意識して生活することが大切です。
特にデスクワークをしている方はご自身では気付かぬうちに猫背などの不良姿勢を取っていることがあります。
タイマーなどを活用し、1時間に1回程度は正しい姿勢にリセットするように意識するのもよいでしょう。
●マッサージやストレッチを行う
斜角筋や大胸筋、小胸筋などといった筋肉の張りが胸郭出口症候群を引き起こしている可能性もあります。
マッサージやストレッチなどで筋肉をほぐすことで症状の緩和が期待できます。
胸郭出口症候群の予防方法
●僧帽筋を強化するストレッチを行う
首の後ろから肩、背中にかけてある僧帽筋は肩甲帯を吊り上げるために必要な筋肉です。
僧帽筋を鍛えることで血管や神経の圧迫が起こりにくくなるといわれています。
・気をつけの状態で両肩を耳に近づけるように高く挙げます。
・そして一気に力を抜きます。
この僧帽筋を鍛えるストレッチは座位でも立位でも行うことができます。
時間をみつけて1セット10回を3度繰り返しましょう。
筋力がある方は、1〜2kg程度のおもりを使ってストレッチを行うとより効果的です。
●肩への負担を減らす
肩に負担がかかると、血管や神経の通り道が狭まり胸郭出口症候群の発症リスクを高めます。
買い物袋など重い荷物を持つと症状が悪化するため、なるべく手で重いものを持たないようにしましょう。
ショッピングの際はカートやキャリーバックを使ったり、左右の手で交互に持つなどして肩への負担をうまく分散させましょう。
●腕を挙げる動作を控える
腕を挙げる動作は、胸郭出口症候群の症状を悪化させることがあります。
洗濯物を干す、髪を乾かす、戸棚のものを取り出すなど日常生活のさまざまな場面で腕を挙げる必要があります。
洗濯物は低めの位置に干す、ドライヤーを使うときはこまめに左右の手に持ち帰る、戸棚のものを取り出すときは踏み台を使うなどしてできるだけ手を挙げる動作を控えるように工夫しましょう。
武蔵新城ビオス整骨院
【胸郭出口症候群】
に対するアプローチ方法
姿勢が乱れたり、神経や血管を圧迫する直接の原因は頚や背中、胸の筋肉の硬さにあります。
手技療法(マッサージ)や鍼灸などで硬くなった筋肉をほぐすのも効果的です。
しかし、考えなければならないのは「なぜ筋肉が硬くなってしまったか」です。
そして、「なぜ鎖骨や肩甲骨の位置が悪くなってしまった(姿勢が悪くなった)か」です。
それを見つけるために役に立つのがハイボルト療法です。
ハイボルト療法は
「神経を圧迫しているその部分が悪いのか」
「あるいはどこかの機能が落ちていることで神経を圧迫している場所に負担がかかっているのか」
これらを検査することが出来るのと同時に、障害を起こして敏感になっている神経を鎮静させてくれます。
筋肉の硬さにはマッサージや鍼灸、超音波なども効果的です。
肩甲骨や頭部、頚部の位置が悪い場合には骨格矯正もおすすめです。
身体を支える筋力の不足で背中が硬くなり、肩甲骨や鎖骨の位置が悪いこともあります。
これらを改善するには、やはり筋力をつける運動やトレーニングが必要となります。
著者 Writer
- アキヤマ ハヤト
秋山 隼斗 - 出身:神奈川県
横浜医療専門学校卒業。
神奈川県横須賀市で育ち、小・中・高とサッカーをしていました。
サッカーでケガをしてサポートして下さった方をみて、自分も同じように身体で困っている方を助けたい気持ちでこの職業に就きました。
一日でも多く楽しい生活が出来るよう
全力で対応します。
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